埼玉県幸手市商工会青年部

 


2012年8月18日

 第5回被災地ボランティア事業にて

Filed under: 新聞連動,東北ボランティア活動,親睦委員会,青年部活動 — 総務委員会 @ 10:14 PM

 東日本大震災が起こってから、私自身、被災地ボランティアには興味がありました。
しかし、個人で参加するのにはどこに参加したら良いか、時間や金銭的なものなど
ハードルが高く感じられ、なかなか参加出来ずにいました。
 そして、私が青年部に入部して初の被災地ボランティア事業、震災から1年3カ月、
報道以外に初めて目の当たりにする被災地の状況に改めて被害の甚大さ、悲惨さを
感じました。家の基礎、コンクリートの廃墟だけが残り、雑草が生い茂る。
確かに「あったはず」の人の生活の跡、その往来に車が淡々と流れる風景。その風景に
まだまだ地元の方々は非日常の中での生活をしているのだなと感じました。
 当日のボランティアの内容は瓦礫拾いでした。梅雨の期間中にしては強い日差しと、
海からの冷たく心地よい風に肌を焼きながらも作業には絶好の気候でした。
場所は、港から少し奥に入った元々、住宅、田んぼであったらしい所で、主に機械では
取りきれない小さな木の破片、瓦やビニール、石、金属などを仕分けをする作業です。
50~60人位の人達が田んぼの中やその周りの斜面に分かれてこつこつと瓦礫を拾う。とても地道で体力のいる作業です。しかし、後々この土地に人がまた住めるようになる、美味しい作物がなるには必要な事です。そして拾った物の中には、茶碗やキャラクター物の箸入れ、鏡など人々が普通に生活していた跡の物があり、それらが無残にも津波により壊されていったという事に心が痛くなりました。また、作業していた場所の100m位奥には津波の難を逃れた住宅が建っており、「被害の境目」をくっきりと見せつけられる
場所でした。
 作業が終わり、現場でのボランティアリーダーさんのお話、ボランティアセンターにて
南三陸町役場の総務課長さんからお話を伺う事が出来ました。ボランティアの状況、
震災当時の状況、復興の進み具合など現場にいる方々の生の声を聞けた事は
とても貴重な体験だったと思います。
 ボランティアやお話を聞いて私が思った事は、まだまだ復興は始まったばかりで
踏ん張っている現地の方々に私たちが出来る事はたくさん有るという事。
その中でも重要なのが、こちらに帰って来てから、現地の状況、人々の声を
より多く伝える事です。
 重複しますがまだまだ私たちに出来る事は多くあります。被災地に足を運んで
自分の目で見て、自分の心で感じて、自分の言葉にする、自分のこれからに繋げられる良い機会だと私自身は感じました。時間のある限り、この事業には参加して復興の
お手伝いをしたいと思っています。

親睦委員会委員 まま事屋 土屋雄一