私が青年部新聞にこの記事を担当したとき、ひとつの強い思いがありました。
それは郷土を愛する市民の皆様に、今ゴミの山になりつつあるみゆき湖の現状を知っていただきたいということでした。
毎年行われているみゆき湖クリーン作戦、青年部のメンバーもたくさん参加いたします。
私のみゆき湖に対する印象といえば、季節の移ろいのきれいな湖、少年たちは笑顔でバスフィッシングに夢中になり、ほとりを取り囲むように咲く桜並木は郷土の桜の新名所として注目され、水門より見える権現堂桜堤は菜の花と桜のコントラストが一番きれいに見えるポイントとして近年話題となっています。
しかし、郷土の誇るべきみゆき湖は今、不法投棄による環境破壊の問題に直面しているのです。
7月1日(日曜日)今年も恒例行事であるみゆき湖クリーン作戦が実施されました。当日は多くの市民団体の方々が集い、大変活気のある中での開催でした。私たち商工会青年部員も、若さと足腰の強さを取り柄に元気に参加いたしました。開会式・ルール説明が終わり軍手にゴミ袋片手に、颯爽とみゆき湖周辺に繰り出していきました。
私達の担当業務はゴミの集積ポイントの回収業務でした。私の心の中では集積ポイントのゴミの量が少なければいいなと思っていました。炎天下での作業ですから、少々ずるいですが、少ないに越したことはありません。しかしそれ以上に、私の地元で誇れるはずのこの地域のゴミが年々増加していることは、とても嘆かわしく残念で仕方なかったのです。
栗橋町側の集積ポイントには今年も恒例のように、たくさんのゴミの山がつんでありました。中には分別の仕様のないようなごみ、また中にはここまでわざわざ持ってきて、持ち上げて抱えて投げ捨てて、さぞかし大変だっただろうな?と思うくらいの奇抜なものもありました。
美しいはずであるはずの私たちのみゆき湖、そこにゴミを捨てることの犯罪意識のなさ、まさにこれは人の心の乱れです。季節の移ろいをきれいに見せてくれたみゆき湖は人の心の乱れによる、言わば環境汚染に飲み込まれそうになっているのが現状なのです。
当日、多くの方々によって集積されたゴミの山は4トントラック4台分、軽トラック2台分にも膨れ上がりました。この量はあくまでもみゆき湖の周辺のみです。
幸手市商工会青年部員はみゆき湖クリーン作戦に来年も快く参加させていただきます。私は来年もゴミを分別し、トラックに積みこむゴミの回収係りを担当したいと思っています。そして来年もささやかに「集積ポイントの作業が簡潔にすめばいいな」と心から願ってやみません。
地域振興委員長 芦葉武尊